長年片想いをこじらせている攻めが、好物です。
片想いを長く抱えている攻めの魅力は、「一緒にいない時間」にこそ宿ります。
会っていない間も、受けのことを考えている。そしてその想いは、受けよりも重くて大きい。その“気持ちの偏り”を読者だけが先に察知できるのが、このジャンルの面白さです。
今回は、“一緒にいない間もずっとずっとずーーっと受けのことが好きで、好きすぎて余裕を失う執着攻め”が見られる作品をまとめました。
獣王陛下と砂かぶりの花嫁|小石川あお
スパダリツンツン攻め×ピュアっピュアの不憫受け
あらすじ
奴隷商人に襲われ、雪豹の獣王陛下に救われた「砂かぶり」。
一族の中で異なる毛色ゆえに居場所を持てなかった彼に、王は「運命の番」だと告げ、衣食住すべてを惜しみなく与える。さらに「紅藍」という名まで授けられ、その優しさに触れた紅藍は、次第に王の役に立ちたいと願うようになる。
しかし紅藍は、「番」という関係の意味をまだ理解しておらず、戸惑いを抱えたままでいて――。
ツンツン攻めが余裕を失う瞬間
二人が幼少のころ、いっときだけですが共に時間を過ごします。王さまは紅藍が自身の運命の番だと気づきますが、それだけじゃなく紅蘭の心根に惹かれます。
離れ離れになった後もずっと紅蘭を探していたのですが、なんせツンツンしているので言葉足らず。なかなか距離が縮まらない。
その距離を持て余している王さまですが、一方で無防備な姿を見せる紅蘭に我慢も限界です。紅蘭が他のオスの匂いをつけて帰ってきた瞬間、嫉妬でその我慢が…。
うぅ、最高です。
王様ありがとうございます。幸せです。
ふんわりとした優しい世界観や、ファンタジー・主従ものが好きな人は刺さると思います。
お憑かれさま、黒瀬くん|たこまっちょ
クールな溺愛攻め×ほだされ黒髪受け
あらすじ
黒瀬結真は、霊が見える体質のせいで周囲と距離を置き、孤独に過ごしてきた少年です。ある日、繰り返し見る夢に導かれるように故郷へ戻ると、そこで叶糸という男と出会います。彼は結真に対して強い関心を示し、「守る」と言い切るほど踏み込んできます。
その再会をきっかけに、結真の身の回りでは不可解な現象が起こり始め、二人の関係も単なる再会以上の意味を帯びていきます。過去と現在が交差する中で、止まっていた時間と感情が少しずつ動き出していく。
クールな攻めが余裕を失う瞬間
叶糸は今どきの男子高校生らしく表情がなんとなく読めません。ですが結真を怪異から守ろうとしたり、行動やセリフから結真を大事に思っていることが伝わってきます。
こういった攻めが受けをとても好きだという描写は、多ければ多いほどありがたい。
よるぱんが特に好きなのは叶糸が結真と遊んでいた時間を回想したり、結真が来ていたジャージに残った匂いを嗅いだりするシーン(変態です)。
そんな叶糸、クールなくせして、結真とキスする時は照れたりします。
なんだそれ。最高か。しかもとにかく顔と体がいい。最高か。
とにかく顔がいいクールな攻めが、再会した受けしか目に入らず、時々余裕が崩れて可愛くなる、というシチュエーション。もっとこのシチュエーションを普及していきたい。
ヒーリングパラドックス|昼寝シアン
ド執着攻め×ほだされリーマン受け
あらすじ
広告代理店で連日残業に追われる限界社畜・黒岩直斗。同僚の勧めで訪れた「岸辺整骨ラボ」の院長・岸辺一舞は、同い年とは思えない美貌と過剰なほど人懐っこい男だった。
圧倒される直斗だが、その施術はまさに「天国」。心身ともに解きほぐされる快感の虜となり通い詰めるが、次第に施術は熱を帯び、まるで前戯のような過激さを増していく。じわじわと体の奥から作り替えられる感覚に、直斗は戸惑いながらも抗えなくなっていく。
しかしある日、一舞は違和感を抱く。一舞は、彼が幼少期に壊した「右肩」にだけは、決して触れようとしないのだ。その過保護な空白に隠された真意と執着とは――。
ド執着攻めが余裕を失う瞬間
このお話、私が今まで読んできた中でトップ3に入るぐらいの執着ものです。執着を通り越してねちっこい。粘着攻めです。一歩間違えたらメンヘラになりそうな。あとどエ○い。
例えば直斗と再会し落とすために自分を磨き、その動向をSNSを通して追っかけたり。
再会した後も、すぐには正体をあかさず、徐々に手中に落としていきます。その様子がもうすでに余裕がないんですよね。我慢に我慢を重ねている、ギリギリな一歩手前で堪えている感じ。なんだそれ。最高か。
そしてついに付き合ったあとも、ずっと必死です。表ではとても狡猾なのですが、どうすれは直斗がもっと自分のところに堕ちてきてくれるかをずっと考えているほど必死です。
そんな一舞、直斗がコロっと絆される度に余裕のなさが垣間みえます。いいぞ、もっとやれ。
ちょっと大人なで粘着質な攻めが見たい人におすすめです。
まとめ
改めて。長年片想いをこじらせている攻めが、大好きです。
なぜ好きなのか?そこにはおそらく、どれだけ受けのことを好きなのかが、離れている時間の分だけ可視化されるからなのかも。
もっと紹介したい執着攻めたちがたくさんいるのですが、今回はここまで(笑)


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